この医療動画は「整形外科ドットTV」において2005年11月から2009年11月に渡って掲載されたものです。これらの医療情報は必ずしも個々の診断と治療に当てはまるものとは限りません。この点をご了承いただき、自己の責任でご利用下さい。
足関節外側靱帯損傷part1~「捻挫」の整形外科的診断
スポーツをされていた方で「足首をねん挫した」という経験をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。
ところが実は「ただの捻挫」という物はなく、大概は関節を包んでいる膜である関節包が破れているか、靱帯が部分断裂を起こしているか、あるいは靱帯が全部切れてしまっているか、もしくは骨挫傷を起こしているか、骨折しているか、のいずれかです。
その中でも、足首の捻挫というのは、そのほとんどが足関節の靱帯損傷であり、放っておくと後になって障害が生じてくるので、そういう意味で、はじめに靱帯損傷をした時に、正確に診断をして適切な処置をしておく事が大切です。
このコンテンツは、足関節の靱帯損傷について、それはどういう物でどういう風に治療を進めていけば良いのか、という事についてお話ししています。
前編では、まず足関節の構造を模型で分かりやすく解説する事に始まり、レントゲンを使って、力を加えたストレス撮影を行う事により靱帯が切れているかどうかを調べる具体的診断法、そもそも靱帯とはどういう物でどんな働きをしているか、そしてその自然修復性からギブスによる固定の概要までを詳しく解説しています。