この医療動画は「整形外科ドットTV」において2005年11月から2009年11月に渡って掲載されたものです。これらの医療情報は必ずしも個々の診断と治療に当てはまるものとは限りません。この点をご了承いただき、自己の責任でご利用下さい。
中年からの変形性関節症~整形外科的診断
腰痛と並んで非常に多く見られる疾患に、変形性膝関節症があります。
これは年齢によって段々と膝が変形していく疾患ですが、経過としてはまず、半月板の断裂が起こります。そして関節軟骨の摩耗が起こり、最後に骨が変形していく、というのが一般的な過程です。
原因はやはり加齢現象と言えますが、年齢とともに関節軟骨がすり減っていく早さは、実は遺伝子によって決まっている、という事が分かって来ました。
つまり、遺伝子の問題を解決しない限り、人間は根本的にはこの軟骨の摩耗という問題からは逃れる事ができないという事です。
そこで、変形性関節症の治療の実際は、「いかに炎症を抑えて痛みをとるか」「いかに膝に負担がかからないようにするか」「いかに失われた機能を補完して再建するか」という事が目的となります。
ここではまず、半月板の変性断裂の詳しい仕組みや起こり方、変形性関節症への移行について詳しく解説すると共に、手術をせずに治療する保存療法についてどんな物があるか、その詳しい内容について触れています。
また、変形性関節症の予防に直結する半月板の変性断裂の予防について、日常生活上での具体的なアドバイスも行っています。