この医療動画は「整形外科ドットTV」において2005年11月から2009年11月に渡って掲載されたものです。これらの医療情報は必ずしも個々の診断と治療に当てはまるものとは限りません。この点をご了承いただき、自己の責任でご利用下さい。
頸椎椎間板ヘルニアの病態part2~整形外科的治療の目的は?
このコンテンツは「頸椎椎間板ヘルニアの治療part1」に引き続く後編で、ここでは脊髄症状や手術の目的についてお話ししています。
脊髄症状が出ているものを「頸髄症」と呼びますが、これは整形外科医として、一番注意を要する病気です。
何故なら、これは悪化した場合、元に戻らない大きな障害を残してしまう事になってしまうからです。
映像では、脊髄症状にはどんなものがあるか、その詳細について解説すると共に、どのような場合に手術を行うべきなのか、についてもお話ししています。
また、日本整形外科学会における頸脊症の評価基準についても言及、その観点からの手術適応についても触れています。
そして、頸椎の脊髄症状で、もう一つ重要な事は、手術の目的です。
脊髄症状の手術の目的は、実は症状を回復する事ではありません。それは、中枢神経に関わる物である以上、原則的には元に戻る事はないと思っておかねばならない為です。
では何のために手術をするかと言うと、それ以上悪くしない為という事になります。
ただこれも、経験上こういう場合は回復する事がある、という事はあり、その事についてもお話ししています。